ベンチャーから大手に転職して思うこと

私は新卒でとあるベンチャー企業に就職して、1年ほどで大手企業に転職しています。
転職できた理由は技術職で求人がたくさんあった分野だったのと、
運のめぐりあわせだと思っています。
ベンチャー企業はよいところも悪いところもあり、転職の際は
私もすごく悩みました。
いま思うことをブログに書きたいと思います。
給料とホワイトさは手に入る
大手企業に転職して、給料とホワイトさを手に入れることができました。
しかし、それ以外のやりがい、仕事の楽しさは失ってしまったなと思っています。
ベンチャー企業にいたときは、給与水準が低く、
大手企業に転職して給与水準を上げなければ…と思っていました。
実際に大手に転職して、ボーナスももらえるようになり、
給料は100万単位で上げることができました。
また、ベンチャー時代と違って残業代ももらえるようになり、
休みも増えました。
福利厚生も充実し、カフェテリアプランなどの
ベンチャー時代はなかった福利厚生も受けられるようになりました。
仕事のやりがいはガクッとさがる
予想していたことですが、仕事のやりがいはガクッと下がります。
裁量が減ってしまったのもあるのですが、
これは本質的に以下の3つの要因があるからだと考えています
社内政治が増える
ベンチャーにいたときは、小回りが利くことも多く、
社内の決まり事もあってないようなもので、
とりあえずやってみよう!という感じでした。
しかし、大手企業だと決まり事も多く、
話を通さないといけない人が増えるので、
スピード感が遅くなります。
結果として新しいことをやらないほうが無駄な社内政治をしなくて済むという状態になります。
やる気がない人がいる
基本的に首になることもないし、給料もあがりきっているので、
新しいことに挑戦せず、最低限の仕事だけをする人がびっくりするほど多いです。
ベンチャー企業にはあまりいない年代として40代以上だと思うのですが、
40~50代の役職なしの人がやる気がない人は多いかな。
その人たちは、そもそも大して働かないので効率が悪くなってしまう。
(ただ、この事実に関しては、40~50代にやる気がないからやる気がない若手は自由にできるという考え方もできますので、ありがたがる若手もいます)
大きい会社に対してプライドを持っている人がいる
大きい会社であることにプライドを持っている人がおり、
小口の取引先に横柄な態度をとったり、
旧来のやり方で十分もうかるので新しいことをやりたくない
という人が多いです。
その結果、現状維持の仕事が多くなります。
チャレンジをしなくても、数年は、今の状態を維持することができます。
(そして定年)
一方ではたらきやすさはある
大企業なので、残業代は必ず出ますし、
残業も厳しく規制されています。
有給のほかに特別休暇を与えられることもあります。
ベンチャー企業時代は会社に泊まって残業している人もいましたが、
そんな人はもちろんいません。
子育てなど、他に注力すべきことがあるひとは
とても働きやすい環境だと思います。
あと、副業をしやすい環境だな、とも思います。
大企業は有事のときに強い
大企業は有事の時に強いです。
コロナで自粛が続いていますが、一時的に売り上げが下がる企業はあるでしょうが、
倒産という事態になる会社は少ないと思います。
また、取引先にはそもそも事業をストップして従業員を自宅待機にしているところもありました。
十分な内部留保があるため、止めても問題がないという判断でした(すごい)
ベンチャー企業は十分な内部留保もないことも多く、
有事の際にはどうなるかわからないです。
また、欠けてはいけない社員がいたり、最低限の人員でギリギリでまわしていることも多く、
ベンチャー企業は有事に弱いとも感じます。
しばらく大企業で働くつもり
ベンチャー企業の時に比べて、仕事のやりがいは減ってしまいましたが、
ずっとほしかった給料とホワイトさが手に入ったので
しばらくは続けるつもりです。
ただ、仕事の平坦さになんだかなぁと思うことは毎日あります。
今は、仕事のやりがいや成長ならベンチャー、給料・安定なら大手だなという考えに至っています。